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2012年9月の貴重書展示

『太平の御恩沢に云々鯰絵』画像

安政大地震と復興への記録

嘉永7年・安政元年(1854)11月4日に、M8.4の巨大地震が遠州灘で発生しました。町数13町、家屋578軒が焼失する大惨事となり、津波も房総半島南岸から四国南岸まで渡ったと伝えられています。また、安政2年(1855)には関東で地震が起こっており、こちらも大きな被害が出ています。

今回の展示では、それら安政に起こった地震に関する資料を展示します。

展示期間・場所

期間 9月1日(土)~9月27日(木)
場所 静岡県立中央図書館 閲覧室 貴重書展示コーナー

展示資料一覧

画像をクリックすると、拡大画像や当館デジタルライブラリーの該当資料が表示されます。

書名等 画像 略説
K915-108-042-012
『太平の御恩沢に云々鯰絵』
『太平の御恩沢に云々鯰絵』画像 「鯰絵」は、安政2年の地震以降、爆発的に流行した浮世絵です。
地震の原因とされている鯰を人々がこらしめている一方で、地震で恩恵を受けた瓦版売りや職人が鯰をかばっています。
S222/8
『静岡市史編さん資料70
万留帳(29)』
『萬留帳(29)』画像 『萬留帳』は年行事(町方惣代)の駿府町会所の記録です。
安政元年の地震についても記載があり、本書では「地震并出火之記録」として地震後の火災の様子を記録しています。
S222/8
『静岡市史編さん資料70
万留帳(30)』
『萬留帳(30)』画像 本書では「乍恐書付を以奉嘆願候」として、震災復興の公共事業が他藩に落札された事に対し、もっと地元雇用の拡大を求める嘆願書を載せています。
S222/8
『静岡市史編さん資料70
万留帳(32)』
『萬留帳(32)』画像 本書では「乍恐以書付御訴奉申上候」として、震災後に高騰した大工や左官などの賃金の引き下げ命令に対し棟梁が提示した賃金公定化の基準文書を掲載しています。
S222/8
『静岡市史編さん資料 131
地震関係資料』
『地震関係資料』画像 静岡市史編纂時に収集・記録された地震関係資料をまとめたものです。
本ページは紺屋町少将井社と上魚町秋葉神社の境内におかれた「施粥所」の様子を写したもので、絵図内に「粥渡場」の文字をみることができます。

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