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―館長のひとりごと― 平成27年8月

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8月31


 はっきりしない空模様が続きます。次に晴れたときには青く高い秋空になっているのでしょうか。明日から9月ですが、学校は新学期が始まったところが多いようで、今朝の電車には学生たちが戻り、いつものにぎわいがありました。

 昨日の日曜日、朝から本格的な雨でしたが、その中を来館される利用者がかなりいらっしゃいました。また午後には、日本城郭協会学術委員の加藤理文先生による戦国時代の城址講座「徳川幕府の城 ~天下政権とその築城~」があり、約140人の方が聴講されました。私も拝聴しましたが、自分が知らなかったことの多さを恥ずかしく思うとともに参加者の熱心さに驚きました。

 今日は月末の休館日、月1回の全職員による会議を行います。その後、開館時に東海地震が突発的に発生した場合を想定した、避難誘導訓練を実施します。

 今週は、明日火曜日から4日間、当館で文科省主催の新任図書館長研修(インターネット配信)が行われます。県社会教育課のお世話で県内市町の新任館長が参加します。私も都合のつくかぎり聴講し、図書館経営の基本を身につけるとともに、さらにモチベーションをあげようと思っています。

 一方では、28年度当初予算について各課の要望を聴取し検討する会議が予定されています。今年度のここまでを振り返り、当館として来年度やりたいこと、やらなくてはならないことを整理していきたいと思っています。

 私事ですが、先週、長野方面を訪れたのですが、読んだばかりの浅田次郎の「一路」の舞台となっている中山道も何カ所か通りました。たまたまでしたが小説の内容がさらに近いものに感じられ、ちょっと得した気分になりました。

8月24


 今朝は曇り空、いくらか涼しく感じます。今週は曇りや雨の日が多いとか。太陽が出れば厳しい残暑がまだ続きますが、それでも猛暑の峠は越えたようです。ちょっとうれしく、少し寂しい心持ちです。

 8月もいよいよ最終週、図書館のにぎわいも今度の土日あたりまででしょうか。夏休みに利用していただいた学生さんたちが引き続き利用してくれることを期待しています。

 先週は子ども図書研究室で新刊サロンがありました。当館職員が購入した児童図書の中からお薦め・注目本を手に取って解説し、学校図書館関係や読み聞かせグループなどの方々が自由に感想等を出し合います。直接の児童サービスは市町の図書館の重要な業務ですが、新館サロンは児童書を全点購入している当館ならではの企画だと思いました。すべての図書を事前に読む担当職員の負担は大きいわけですが、その分だけ力量アップにつながるように思えました。

 金曜日には高校教員の初任者研修があり、1時間ほどお話しする時間をいただきました。前半は図書館のこと、後半は教員経験者として初任者に期待することをお話ししました。生徒と関わること(生徒への愛情)、専門性を磨くこと(向上心)、人間性を磨くこと(人を導く仕事)、組織の中で自分を活かすこと(職場への貢献、同僚性・協調性)をあげましたが、ついつい先輩のお説教のような感じになってしまいました。反省です。

 22日の静岡新聞の「ひろば」(投書欄)に、静岡県内の図書館の相互貸借制度のおかげで約30年前の雑誌の記事を読むことができたという投稿が掲載されていました。利用者に資料提供するためにベストを尽くす図書館関係者からすれば当然のことかもしれませんが、こうしてわざわざ投書してくださる方がいらっしゃることは素直にうれしく思いました。

 今週26日には、島田市立川根図書館が開館します。川根小学校内につくられました。是非見学しようと思っています。

8月17


日中の猛暑は依然として続いていますが、お盆を境にして心なしか朝晩の暑さが少し和らいできたような気がします。お盆休みも明け、今朝は再びいつもの動きに戻ったような出勤風景でした。
 
 当館は先週、そしてこの週末も多くの方に御利用いただきました。お盆休みを利用して調べ物にいそしむ方、夏休みの宿題に励む中高生、ふだんはあまり見ることのない小学生の来館もありました。皆様に御利用いただくことのうれしさを改めて感じています。

 今週は8月も後半に入ります。水曜日には子ども図書研究室で新刊サロンが開かれます。全点購入している新刊児童図書について自由に語り合う会で、年4回開催、今回は今年度2回目です。金曜日には高校教員の初任者研修を当館で行います。私も一コマいただきました。若い先生方とお話しする久しぶりの機会であり楽しみにしています。

静岡県図書館大会が今年も11月9日にグランシップで開催されますが、その開催要項ができあがりました。総合テーマは「伝えよう図書館の力 広げよう新たな可能性」。恒例のライブトークでは、神代浩さん(文化庁文化財部伝統文化課長)、松本茂章さん(静岡文化芸術大学教授)、岡本真さん(アカデミック・リソース・ガイド代表取締役)に語り合っていただきます。各分科会も準備を進めています。是非御参加ください。

 私事ですが、今年の我が家は母の初盆でした。迎え火として自宅前の道路に108の松明を燃やしました(田舎ならでは風習です)。雨上がりの夕方、幻想的な風景でした。
 

8月10


 暦の上では「残暑お見舞い申し上げます」になりましたが、状況は先週と変わりありません。それでも、今朝の朝の電車では、空き座席があったり、仕事以外でのお出かけの人が目についたりしました。合宿に行く大荷物の高校生を見るとちょっとうらやましくなりました。

 先週は平日でも土日並みの利用者数がありました。有難いことです。当館では、長時間滞在して調べ物をする方が多いので、朝から終日、入れ替わりが少ないかたちで閲覧席がにぎわっていました。市町の図書館と違って本の貸出が中心でもなく、入館者数だけでも評価できず、利用を計るのに便利な物差しがあればと思います。ともあれ、様々な理由があると思いますが、学ぶ意欲を持った方々がたくさんいらっしゃることは社会にとって大切なことに思えます。

 先週の「職場体験実習」では、参加の理由として、司書という職業に興味がある、図書館で将来働きたいという高校生が思いのほか多くいました。図書館の仕事は、趣味や仕事など様々な目的で来館している利用者に対して資料や情報を提供することによって、人の役に立つ喜びややりがいを感じることができます。貴重な資料を保存し、その時代の文化を後世に伝える責務もあります。その一端を垣間見てもらえたなら良かったと思います。

 お盆シーズンに入りましたが、当館では、職員がそろって休日となることは年末年始以外にはあまりありません。土日、水木金の夜間の班編制の当番勤務がある中で、夏季休暇も交替で取得しています。と言うことは、一堂に会することも少なくなるので、伝達や連絡がいつも以上に大切になっています。そういう中で、来週あたりから秋に向かっての準備を少しずつ始めなくてはと思っています。

 私事ですが、先週金曜日はお休みをいただき、八ヶ岳(硫黄岳、横岳、赤岳)を歩いてきました。少々くたびれましたが、下界の暑さからは解放され、心地よいひとときを過ごしてきました。
 

8月3日


強い日射し、立ちこめる熱気、蝉の大合唱、今日も変わらぬ猛暑です。私は少々バテ気味ですが、それでも、サルビア、木槿、百日紅などの花が暑さ何するものぞといった雰囲気で咲いているのを見ると勇気づけられます。また、柿や栗の実が秋に向かって着実に成長していくのを見守るのも楽しみです。

 この土日は夏休みの週末らしく、多くの学生や親子連れの来館がありました。特に日曜日は今年度最高の利用者数でした。今朝も開館を待っている方々がいらっしゃいました。有難いことです。

 今週の火・水曜日は、中高生「職場体験実習」の第二弾が実施されます。先週は中学生が中心でしたが今週は高校生です。東は伊東、西は浜松からも参加者があります。暑い中、遠いところを参加しようという前向きな気持ちがうれしくなります。

 6日から11日までは「夏休み子ども図書ウィーク」と銘打ち、図書館ツアー、英検Jr.講座、谷田山親子自然教室などの自由研究や調べ物に役立つ体験講座等を実施します。また、1日からは県指定無形民俗文化財・地元草薙の大龍勢花火についての展示も行っています。

 当館では、市町の図書館支援を目的とした協力車事業を行い、県内8コースを月1回のペースで巡回しています。私も同乗して市町の図書館を見学していましたが、先週ですべての公立図書館(本館)を訪問することができました。わずかな時間でしたが自分の目で見たことは貴重な体験でした。市町の図書館で頑張る職員の方々の姿を思いながら、図書館業務に励みたいと思っています。

 東海地区学校図書館研究大会が6・7日に浜松市で開催されます。私は6日の開会行事に出席し、記念講演(赤木かん子氏)も拝聴する予定です。