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HOME > 館長室から> ―館長室だより― 平成30年10月


10月16日


 10月11日から11月13日まで本館3階展示室で、ふじのくに地球環境史ミュージアムとの連携で、「静岡県内で発見された危険な生物展」を展示しています。生態を紹介したパネル11枚と標本12点のミニ企画展です。ヒアリ、アカカミアリ、セアカゴケグモ、カミツキガメなど特定外来生物の他に、毎年、秋口に被害が増えるスズメバチの仲間や、ちょっと見るだけではモンシロチョウと見間違えそうなモンシロドクガ、マムシやヤマカガシといったヘビの仲間など、昆虫や爬虫類が苦手な方は、名前を聞いただけで退いてしまうかもしれませんが、刺されたり咬まれたりしないための予防、対応、治療法なども紹介されており、とても参考になります。興味をもたれ、さらに詳しく知りたい場合、レファレンスカウンターで職員に関連書籍について相談することもできます。入場は無料ですが、10/29、10/31、11/5は休館日になります。

 9月下旬から10月中旬にかけては、在住する町や地域で、秋の祭典が開催されます。春の静岡祭りや浜松祭りといった、県外からの観光客も集客する大規模な祭典とは違い、長年、その地で生まれ育った人々が中心となって受け継がれてきた、規模は小さくても、それぞれの土地柄・特徴を反映した年中行事に位置づけられる催しといえます。お祭りというと神輿を担ぐのが一般的ですが、私が在住する浜松では、浜松祭りもそうですが、屋台の引き回しが伝統的なスタイルです。一部道路での乗用車の交通規制など、一般の方の御理解と協力もお願いしながら、この時期、土・日を中心に、私の地元もそうでしたが、近隣の各町内でも開催されました。
 私も約20年ぶりに年番(ローテーションで毎年約25名ほどになりますが祭典の際の様々な役割<夜燈、屋台、酒方、餅方、甘酒等>を、祭りの会の皆さんとともに担う)の役が回ってきました。5月下旬頃から、三役を中心に準備・打合せが始まり、祭典当日は2日間とも晴天に恵まれ、境内には定番の金魚すくいやヨーヨー、射的、飲食店なども立ち、祭典の雰囲気に活気付きました。
事故や怪我もなく、皆さんが楽しく無事実施できたことが何よりでした。
 時代の流れを感ずることもありました。数年前までは神社境内に掲げる幟は、竹藪の所有者の方に事前に依頼し、幟の長さに見合う竹を切って運ぶところから始まり、祭典初日の朝、大勢で時間をかけて掲げましたが、いまは専用のポールを使用します。時間、労力、また安全面からも確実です。夕暮れ以降、灯篭に入れる灯りは、蝋燭ではなくLED灯を使用します。火災等の心配はありません。特別寄付や献酒をいただいた方を掲示板に御披露する一覧表は、以前は筆達者な方に毛筆で書いていただいていましたが、現在はパソコンを使って作成することがほとんどです。もちろん、こういう流れに対し、様々に御意見はあると思いますが。
 引き回しの屋台は2台用意されていましたが、最終的に1台で出発することになりました。引き回しの主役である子どもさんの数が2台引くには少し厳しいと判断されたためです。子どもたちが以前に比べ少なくなってきたね、と氏子さんのひとりが小さくつぶやいた言葉が耳に残ります。
 もちろん、参加した子どもたちは元気いっぱいで、屋台の綱を引く子、屋台に乗って笛や鼓でお囃子を披露する子、屋台の後ろから、雰囲気をもり立ててくれる賑やかなラッパ隊の子、みんなこの日のために、練習を重ね、土曜の夜と日曜の午前、町内を練り歩き、皆さんに元気を分けてくれました。今年、新小学1年生になった子どもたちは、ひとり一人紹介されました。16人という人数に、今年は多いね、頼もしい、という声があちこちから聞こえました。
 祭典(宗教祭儀的側面があるものですから強制ではありませんが)に限らず、地域の伝統行事の継承が、人口減や高齢化等の問題で、難しくなってきているという報道を耳にします。どのように継承していくか、智恵を絞っていかなければならない課題といえるでしょう。


10月2日


 9月30日から10月1日にかけて猛烈な強風を伴う台風24号が日本列島を縦断し、家屋や公共施設の倒壊、負傷された方々、浸水や停電、交通機関の大規模な混乱等、大きな被害をもたらしました。被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。静岡県内でも70万戸を超える過去最大規模の停電が発生し、いまなお、全面復旧には時間がかかるという情報が発表されています。懸命な復旧作業が続いています。電気が止まることの日常生活への甚大な影響を、あらためて実感させられました。ライフラインの回復を祈るばかりです

 新聞にも取り上げられていましたが、9月29日の土曜日に、県教育委員会が主催する、第4回静岡県高等学校ビブリオバトル静岡県大会が、常葉大学草薙キャンパスを会場に開催されました。私も初めて観戦させていただきました。
 今年で4回目になりますが、第1回目が16名の参加、年々参加者が増え、今回は、県内の30校の高等学校から48名の生徒たちが参加をし、観戦者も保護者の方や先生方、一般の方も含め、盛況のうちに実施されました。
 5分間で、発表者が自分の読んだ本の魅力を説明し、聴いている参加者にも読むことを薦め、説明後、2分程度の質疑の時間が設けられ、説明者に質問が投げかけられ、その問いに応えるというやり取りの時間があります。一番読みたいと思った本の発表者を聴者全員が投票で決定するという最も公平なルールで、読書推進の試みの一つとして全国的にもだいぶ認知され、学校現場でも総合学習や行事として取り入れるところも増え、広がりを見せています。
 当日は、午前中に4会場に分かれて予選が行われ、それぞれ2名が午後の決勝に進出しました。僅か5分でポイント抑えた説得力のある、しかも、耳を傾けている人の心を、紹介本を読みたくなるように引き込んでいく話をするというのは、なかなか難しいだろうなと思っていましたが、参加した生徒たちは、よく練習もしてきたのだろうなと思いますが、皆、適度な緊張の中にも、流暢でわかりやすい説明を展開し、全ての発表者から自分の紹介する本への熱い思いが伝わってきました。生徒の活字離れが全国調査のデータとともに指摘される昨今ですが、愛着を持って何回も読み返しているという何人もの発表者のコメントに、新鮮な響きを感じました。
 決勝にのこった8名の生徒の発表は、皆、聴き応えのある見事なものでした。それとともに、観戦者からの質問も、本の内容に関して、発表者が限られた時間内で説明し足りなかったのではないかな、という点をさらに掘り下げフォローするもので、それに対する発表者の機転の利いた応答が、観戦者の頷きやあたたかな笑いを誘い、会場全体が和やか雰囲気に包み込まれました。バトルという言葉からは、何かシビアな響きを感じますが、決してチャンプになることだけが目的ではなく、発表者のみんなが紹介してくれたすべての本を通して、読書の輪が広がり、人の輪を広げる、観戦者を含めた全員が参加できる、楽しい知的空間を創造する場だと思いました。


 


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