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ごあいさつ

 

 開館93年を迎える県立中央図書館は、現在の谷田の地に移って築48年目の昨年6月、資料棟2階閲覧室床のひび割れが確認されて以来、県民の皆様には多大な御不便をお掛けしてきました。7月4日からの臨時休館以降、県立図書館が担う業務サービスを可能なところから順次実施し、今年1月からは貸出サービスも再開しました。再開して1か月足らずで個人貸出数が、前年度比の約3割、市町立図書館等への協力貸出数は2か月で前年度比約5割に達したことは、当館の貸出再開が多くの皆様に待ち望まれていたことと受け止めます。しかし、閲覧室の利用は現在も安全面から中止せざるを得ぬ状況であり、心苦しい限りです。ひび割れの原因についての調査結果では、補修を行えば当面使用することができることがわかりましたので、今年度補修工事を実施し、閲覧室の使用再開に向けて対応しています。
  
 また、こういった状況も踏まえ、東静岡駅南口県有地に形成を見込む「文化力の拠点」の図書館機能を担うものとして全面移転の方針が決定され、この方針をもとに、昨年度末、県教育委員会は「新県立中央図書館基本構想」をとりまとめました。これをもとに、この4月から「新県立中央図書館基本計画」の策定に向けて動き始めています。 
 
 このように、昨年来、当館を取り巻く環境にはめまぐるしいものがありますが、県民の皆様に唯一の県立図書館としてのサービスを充実していくことこそ、創設時からの使命であることを再確認し、より身近な図書館となるべく、中期計画2018-2021を策定し、ホームページにも公開いたしました。「県民の力となり、地域の発展に寄与する」ことを基本的役割として位置づけ、1.県立図書館ならではの資料とサービスを通じて、すべての県民の「知る」「学ぶ」を支える。2.県内図書館サービスの充実のため、県域すべての図書館をつなぎ、支援する。3.資料と情報を県民の財産として収集・活用し、未来へつなげる。この3つの活動を通じて、職員一人ひとり、自己の専門性をさらにスキルアップし、協働して「調べる、考える、解決する」期待に応えていきたいと思います。
 
 図書館の根本的な役割は、いかなる時代にも公正・中立な立場に立ち、幅広い分野・領域に関する知的財産の渉猟・収集と整理・保管、すべての人々の知る権利を将来にわたって保障し、情報提供と活用に資するところにあります。
 
 当館は、これからも県民の皆様の生涯学習を支える拠点として、課せられた責任を果たしてまいります。


平成30年4月

静岡県立中央図書館長  三科 守