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―館長のひとりごと― 平成28年7月

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7月25

 梅雨が明けたので、さあ夏だ!と思ったのですが、今年は例年と違い、曇り空だったり、思ったほど暑くなかったり。猛暑と言われていたので少し肩すかし状態です。台風の話題もほとんどなく、何か心配でもあります。

 20日、新しい図書館協議会委員の任命案が教育委員会で承認されました。図書館協議会は、「図書館の運営に関して館長の諮問に応ずるとともに、図書館の行う図書館奉仕につき、館長に対して意見を述べる機関」です。当館の運営や事業展開について説明し、貴重な御意見を頂戴したいと思っています。任期は8月から2年間です。

 21日、県議会の文教警察委員会の視察がありました。私から当館の現状を説明した後、館内を御覧いただきました。先の6月の県議会でも当館の老朽化・狭隘化が取り上げられ、教育長さんから在り方検討について前向きな答弁がありました。新館の話が出始めてから20数年が経ちます。当館ができた昭和47年当時の収蔵能力は50万冊でした。平成15年にはその冊数を超え、館内の様々な室を書庫に改修して、現在の所蔵資料は80万冊であり、これも限界に近づいています。40数年が経過している施設は傷みが激しかったりバリアフリーでなかったり、利用者の皆様にも御迷惑をおかけしています。建て替えとなると多額の予算が必要ですので、他にも多くの懸案事項がある中で、そうそう簡単な話ではありません。ただ、当館の状況も切羽詰まっています。何とかと思うわけですが......。

 22日の金曜日には、富士山資料に関して連携協定を締結した山梨県立図書館との連携推進協議会を当館で開催しました。私はどうしてもはずせない別の出張が急に入り、欠席させていただきました。遠路おいでいただいた山梨県立図書館の皆さんには申し訳なく思っています。主な協議内容は、両館が所蔵する富士山関係資料の企画展示の共同実施についてでした。来年2月に実施するため、準備を進めていくことになりました。

 今週は2728日に中高生の「職場体験学習」があります。8月2~3日にも実施しますが、合わせて県内各地から中学生19人、高校生48人が参加してくれます。県に一つの県立図書館への理解を深めてもらえる大事な機会と思っています。31日には、今年度第1回の大人のたしなみセミナーを県社会教育課と合同で開催します。講師はガンプラ開発などガンダムビジネスのすべてに関わった松本悟氏です。是非おいでください。

7月19

 予想より一週間ほど早く梅雨が明けたようです。蝉が急に主役になったと言わんばかりに一斉に鳴き誇っている感じがします。駅から図書館までの20分の坂道は、しっかり汗をかかせてくれます。新たな季節の到来です。
 今日は館内整理のための休館日です。朝から業者さんに入っていただき、ワックス塗り、窓ガラス清掃、貴重書庫及び収蔵庫の燻蒸作業を行っています。

 先週14日、県図書館大会の第2回実行委員会がありました。ライブトークのテーマ・趣旨・パネリストとコーディネーター、各分科会の概要・講師について協議されました。当日が楽しみな内容になったようです。本日の結果をもとに開催要項を作成し、来月から募集に入ります。この県図書館大会ですが、過日の都道府県図書館サミットの各図書館のクロスレビューの折、当館の特徴として挙げられた「葵文庫・久能文庫などの特殊コレクションと児童書の全点購入」「『静岡県の図書館』の刊行による県内図書館のサービス分析」「四半世紀近くに及び日本一の集客を誇る県図書館大会への開催協力」のうちの一つです。よく思うことですが、本県の場合、図書館や読書に関する力量は、県立だけではなく市町や大学・専門の図書館、読み聞かせグループや読書会の永年の積み重ねの賜物であるということです。今年の図書館大会も本県の総合力を発揮して成功させたいと思っています。

 今週は、21日の木曜日に県議会の文教警察委員会の視察があります。直接館内を御覧いただき、説明を聞いていただける貴重な機会です。現状をしっかりお話ししたいと思っています。22日の金曜日には、昨年、富士山資料に関して連携協定を締結した山梨県立図書館との連携推進協議会を当館で開催します。

 当館も夏休みモードに入りつつあります。市町の図書館でも学生を中心に来館者が増え、本格的な繁忙期に入っているのではと思います。この時期だから日ごろできない調べ物をやろうということで来館される利用者も増えると思います。こうした方々の期待にも応えていきたいと思っています。

7月11

 しばらく富士山を見ていませんでしたが、昨日今日の出勤時には雪の溶けた夏の姿を眺めることができました。久しぶりに見ると季節の変化を感じます。蝉の鳴き声も大きくなってきました。

 毎年この時期になると頭を痛めるのが館内の空調です。高温多湿の日が増え、築47年の当館の閲覧室は構造上、想像以上に暑くなります。利用者の皆さんには、なるべく快適な環境を提供したいのですが、それを満たすほどの予算が確保されていませんし、冬の暖房費も考えておかなくてはなりません。申し訳なく、心苦しく思うこの頃です。

 先週木曜日は国立国会図書館長と都道府県立・政令指定都市立図書館長との懇談会でした。今回は施設の増築改修を行ってリニューアルした国際子ども図書館で開催されました。国立国会図書館長の挨拶、文部科学省社会教育課からの行政報告、国際子ども図書館の事業・サービス説明(終了後に施設見学)などがあり、事例報告は岡山県立図書館と札幌市図書館から児童サービスをテーマにしたものでした。昨年も思いましたが、懇談会ならばもう少し時間をしっかり確保し、今の図書館界の厳しい状況について話し合うなどのメニューがあってもいいと思いました。瑣末なことですが、100ページの配付資料がすべて片面印刷で作成されているのを見たとき、国との距離を改めて感じました。
 金曜日は全国公共図書館協議会総会・研究集会が都立中央図書館で行われました。こちらには少数ですが市町の図書館からも参加者がありました。表彰規定などを実態に合わせて行くよう意見が出ました。研究集会では、愛知工大の中井孝幸教授から、公共図書館及び大学図書館において様々な利用者の個々の行動を丹念に追った調査結果から、場としての図書館のあり方を追究した講演がありました。自館の利用者の行動や意識を調査し、運営に活かしていく面白さを感じました。

 今週14日には、県図書館大会の第2回実行委員会が予定されています。大会当日のメニュー、全体会・分科会の内容や講師の確認が主な協議内容になるようです。

 東京出張の折、神田の蕎麦屋からの帰り道、ビル2階にある客席40足らずの二つ目たちによる小さな寄席に自然と足が向きました。お客は私を入れて7人、話も今後が楽しみという高座でしたが、夢を追う彼らに心が熱くなりました。当館近くの草薙球場では高校野球夏の大会が昨日開幕しました。今度の土日から熱戦が県内各地で展開されます。球児たちの夏、こちらにも心魅かれます。

7月4日

 7月になりました。梅雨明けまでにはだいぶかかりそうですが昨日も今日も夏のような暑さです。冷たいスイカがうれしく思えます。今年度も3か月が経過し、一つの区切り時となりました。月末30日の職員全体の会では、今年度の課・係・個人の担当業務を一旦振り返り、滞っている場合には夏前に整えておくことをお願いしました。

 先週金曜日、長野県塩尻市で行われた都道府県立図書館サミットに参加しました。平賀研也長野県立図書館長と岡本真氏(アカデミック・リソース・ガイド(株))を中心にして、都道府県立図書館が今後どうあるべきかを考えるために初めて企画されたものです。開催通知が届いたのがひと月前でしたが、34都府県から約150人が集まりました。先ず、平賀館長と岡本氏による開催趣旨についてのクロストーク、次に、岡本氏とスタッフによる47都道府県立図書館の各特徴や現状を2分程度で説明していくクロスレビュー。続いて、鳥取、三重、奈良、京都、岡山、青森、長野の館長や職員、岡本氏による、これからの都道府県立図書館の在り方を探るメインのパネルトーク、最後に宣言を採択して終了しました。これは有志によって開催された会だけに自由な雰囲気の中で本音の会話が聴ける魅力がありました。各県各館で状況が異なるのでズバリの回答はありませんが、運営についてのいくつかのヒントとやる気をいただきました。往復8時間の運転は少々しんどかったわけですが、休暇を取って参加した甲斐がありました。

 今日の午前には28年度第1回静岡県読書活動推進会議が県庁で開催され、各課・機関の読書活動推進に係る事業の報告・説明、「静岡県子ども読書活動推進計画(第二次中期計画)」の進行について協議しました。「読書県しずおか」の核となる会議です。今週後半は東京へ出張です。木曜日は国立国会図書館長との懇談会、今回は国際子ども図書館が会場です。金曜日は全国公共図書館協議会総会・研究集会が東京都立中央図書館であります。先週の塩尻とは対照的な会合ですが、これはこれで公の任務として大切なものと思っています。

 30日、館内のボーリング大会がありました。昨年も2回ほど参加したので、それなりにイメージを描いていたのですが、体力不足か集中力不足か思い通りにはなかなかいきませんでした。それでも我がチームは優勝、3人が平均的にスコアを出したのが良かったようです。