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(6)[地図]1

Q291-55
幕府撰「皇国沿海里程全図」元禄15年(1702)355×446cm

 幕府は慶長、正保に続いて元禄10年、国絵図(21,600分の1)の作成を諸国の大名に命じた。完成は元禄15年で、前回と同じように、この国絵図を基に日本全図(324,000分の1)を編成した。本図は、その控図ないし写図とみられる。正保の時は、兵法学者北条氏長によって作られ形がよく整っているが、元禄のものは本州の北端がややくずれ、四国が南西に傾いて九州との間が離れるなど、形はあまりよくない。作図の目的は沿海航路の実情を明らかにするためと思われる。また、官撰の日本全図として初めて琉球諸島の全体が書き入れられた。

<参考文献>
    291-311「江戸幕府撰国絵図の研究」川村博忠 古今書院 1984年
全体図
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