|
AJ-17 |
[古川古松軒「蝦夷地全図」 天明8年(1788)65×110cm]
|
古川古松軒は備中国(岡山県)出身の地理学者で、松平定信に登用されて巡見使に加わり、松前まで渡っている。その模様は「東遊雑記(平凡社東洋文庫)」に詳しい。この地図は、その「東遊雑記」の付図と考えられるが、地図自体は正保国絵図を写したものである。真ん中の矩形の大島が蝦夷地(北海道)、その上に描かれたさつまいも型の島がカラフト、右上の米を撒いたような群島が千島。地図の中には説明文として「東遊雑記」の中の一節が書き込まれている。
|
|
|