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［諸術調所］（しょじゅつしらべしょ）
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箱館はわが国最初の開港場であり、多数の外国船が出入し、多数の外国人が来訪した。 そしてこれら外国人によって多くの洋書がもたらされ、洋学への関心も高かった。こうした状況の中で、箱館奉行竹内保徳、堀利熙の申請により安政３年旧暦８月、洋学、兵学の研究教育機関としての諸術調所が箱館に開設された。
武田斐三郎（あやさぶろう）を教授として、舎蜜（せいみ）、航海、測量、金属の分析などを教えた。幕士たると諸藩士たるとを問わずひろくその子弟を入学させ、身分によらず成績で順位を決めたという。
元治元年（1864）斐三郎が開成所の教授職並に転じ、諸術調所は約８年存続してその幕を閉じた。 |
＜参考文献＞
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218.1-3 「新選北海道史」２（1936年）
218.1-1 「北海道史要」（竹内運平著、函館 市立図書館、1933年）
杉谷昭「安政四年における箱館事情」（Z21- 1 「日本歴史」320号、1975年）
長谷川誠一「箱館奉行所旧蔵洋書の研究」 （「北海道の文化」30号、1974年）
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